ユーキの鈴がリンリンリン

2019ミス電通大のやばい記事。Twitter→@Heart_relation

2019年度ミスコンを終えて② ミスコン攻略記事(自分語り)

1万字の記事を書き終えた15時間後にまたこのエディタ画面を開くことになるとは。

 

この記事は前回の続きのような感じで全く続いてないです。

 

前のものと併せて読めば楽しめるようにはなってます。多分。

2019年度ミスコンを終えて① 当日の感想 - ユーキの鈴がリンリンリン

 

今回は後半として主に、

・一年間どのような準備をしていたか

・勝つために考えたこと

について話したいと思います。

 

 

準備編

僕が準備を始めた12月から本番まで、どのように生きていたかをだらだらと書いていきます。

 

2018ミスコン終了~3月

 

みなさんご存知の通り僕は1年かけてミスコンの準備をする人間なので、今回も12月から準備を始めていました。

 

今回は最初からソロ出場と決めていたので、相方を探す手間もなく早速ダンス練習を。

始めのうちはとにかく「今年優勝した団体(カドワナルカ)のダンスを圧倒するものを」をコンセプトに、ハイレベルなダンスを選んでいました。

当時のセットリストは確か、

「ロストワンの号哭」「ロミオとシンデレラ」辺りが入ってたと思います。

 

お察しのとおり、始め練習していた曲は今全く入ってません。

 

なんだかんだ言ってこの辺りの時期は大して真面目に練習せずふわふわしてたと思います。

 

そして確か3月辺りだった気がする。

昨年(毎年だけど)審査員を務めるなくるさんと、二人でご飯を食べる機会が。

そこで2018年の僕の演技についていろいろ聞くことができました。

 

そこで伺った事についてはまた後程。

 

4月~6月

ここで大きく今年のミスコンに関して考えることになる出来事が起こります。

今年の8団体目、バーチャル関西のとらくんとは実は今年の頭辺りに知り合ったのですが(VTuberという趣味を通して)、

4月頃彼に「ミスコンに出ようと思っているのだが一緒に出ないか」という提案を受けます。

 

今までソロで出場しようかと考えていた僕はここでめちゃくちゃ悩みました。

「ステージを有効に使うにはソロよりは団体の方が」

「ただ今まで練習してきたダンスをどうするか」

等、様々な考えがありました。

 

昨年のカドワナルカの演技を見て、「好きなことを形にする」ことがステージの出来に直結することが分かっていたからこそ、Vという共通の趣味を持った彼と組むことはプラスに働くのではないかという思いが大きく、一度は一緒に出てもらうことをお願いしようとしていました。

 

しかし最終的にはやはりソロで出ることに決めました。

理由はただ一つ。

 

優勝を独り占めしたかったから。

 

全俺が納得する理由です。ガハハ

 

ヒメヒナのヒトガタとかめっちゃやりたかったけどね。

 

そしてそこからは彼のオファーを断った責任感がトリガーとなり、モチベーションが早くもMAXまで登ります。

 

たかはられんのれんくんと武道場を利用しはじめたのは確か5,6月辺りから。

 

しかし当時練習していた曲は一曲も今のセトリに入っていないので、ここまではただ武道場で踊ってただけの時期でした。

 

7月~9月

この辺りが僕の優勝に直結した時期です。ターニングポイント。

この時期からVTuberのイベントに通いだし、本格的にVのオタクになりだした僕。

 

今まで練習していた楽曲のダンス難易度が高いこともあり、セットリストの一新を決意し、それがVハマりの時期が重なったため、「Vtuberの歌ってみたで縛ろう」と考えたのがここです。

 

そしてセットリスト更新の時に思い出した一番大事な事。

それは、僕が今挑戦している大会は

 

ミスコン

 

であること。

 

ここまでのセットリストは、「見た目の派手さ」を意識した激しい曲が多めでした。

ただ撮影していた自分の動画を眺めていると分かったのが、「これは女の子っぽいダンスではない」という事。ようやく目が覚めたということですね。

ここで初めて、女の子らしいダンスを選び出します。

 

この地点でのセトリは「お願いダーリン」「一心不乱」「好き雪」等、ポップでかつ見栄えするハイレベルなダンスを選んでいたと記憶しています。

 

今の選曲を見ると分かりますね?

相変わらず残ってる曲がありません。

 

 

それほど罰になった曲が大量にあります。

 

9月頃になるとようやくスイートマジックやエイリアンエイリアン辺りが入りました。

 

ちなみに映像を演技に使おうと考え、制作依頼を出したのもこの時期です。

 

 

10月

いよいよミスコンが1か月後に迫ろうという時期。

 

セットリストもようやく固まり(実はオレンジサファイアが入ったのは11月)、台本も完成しいよいよ細かな修正を行っていった時期です。

台本の制作秘話や修正点についても後程。

 

この時期はVのイベントが忙しくてあんまり練習してないです。ごめんなさい。

 

11月

いろいろやった。

優勝した。

 

というわけでここまでが時系列順にざっくりと僕の生活をまとめた感じです。一人でヌルヌルと準備してたので実は去年程語る部分が多くないという。

 

皆さんが気になるのが以降の話、

「昨年予選落ちした僕がどのようにして優勝までこぎつけたか」

だと思います。

 

という事で以下が本題、「ミスコン攻略記事」になります。ワザップジョル

 

攻略編

【注意】

個人の解釈が非常に強い内容になっています。

この大会に「正解」なんてない事をご理解ください。

あくまでこれは自分の研究結果であります。

 

 

大丈夫。ミス電通大の攻略本だよ。

 

始めに

ミスコンにおいて絡む要素はたくさんあります。

・演技内容

・台本

・振る舞い

 

・演出

等々。

今年の僕は、この全てに注力しました。

 

どれか一つでも欠ければそれは「演技の穴」として審査員に見抜かれ、減点対象になります。

ですから僕は、「穴がなければ無敵やん」という事で外堀を完全に埋めました。

 

弱点を知ろう

20点を50点にするのは簡単です。

しかし、50点を70点にするのは簡単な事ではありません。

70点を80点にするには相当な努力が必要ですし、90点を95点にするのは至難の業です。

 

つまり、自分の弱点ほど伸びしろがあるわけです。

 

まずはミスコンにおけるマイナスポイントを知り、減点を無くすところから始めましょう。

 

・ミスコンにおけるマイナスポイントとは?

 一番はやはり「男が出てしまう事」。あくまで女装の大会ですから、素の自分が出てしまうことは厳禁です。

 正直に言ってしまうならば、今年予選落ちしてしまった団体のその原因の半分以上はここにあると思っています。

 脚がそろっていない。背筋が伸びていない。歩く時に腕を振りすぎている。

 その一挙動が観客に男を見せてしまいます。

 そしてこれは僕が宗教じみたように言っていることですが、「表情」は重要な要素の一つです。

 こちらも正直にいうならば、僕以外の団体の多くは表情のことを考えてる様子が伺えません。逆に言えばこれが僕のアイデンティティなので他の団体にこれを意識されれば僕の立場は危うかったです。

 このことは後で詳しく語りますが、とにかく忘れてはいけないのは「ミスコンは女性らしさを競う大会である」ということです。

 

それともう1つありがちなマイナスポイント。これは個人の好みにもよりますが、見てる人は「同じ曲をずっと聞いていると自然と飽きてしまいます」。

ダンスなんかは特に1番と2番で振付が大差ないことがほとんど。そうすると同じ演技を2回見ることになります。

1つの演技で1曲だけ踊る。

これは僕としてはタブーだと思っています。

実際僕でも5分の演技で1曲しか聞けないと「うーん」と感じてしまいます。

 

ですから、フルサイズでやりたい気持ちをぐっと堪え、1番で切ったりショートバージョンを採用したりして、数曲踊れると観客としても楽しく見ることができるのではないでしょうか。

 

女の子らしさとは?

皆さんは女の子らしいと言えば、大多数の人はキュートな美少女を思い浮かべるでしょう。

 

しかし今年の僕の演技の中でも言いましたが、「可愛いだけがアイドルではありません」。

 

アイマスが好きな人はモバマスの3つの属性が言えますね?

 

キュートクールパッション

 

この3つです。

 

自分の中でどれが似合っているのかを吟味し、それに合わせるのが大切な事です。

 

しかしやはりオタクはちょろいもので、一番女の子らしいと感じてしまうのは「キュート属性」なんです。

 

僕の場合クール属性が似合うのは重々承知でしたが、勝つるためにはキュート属性も必要だと感じ、「初めは敢えてキュート路線で行くことで観客の心を掴み、後に本命のクール属性を出すことでギャップによる引き立てとの相乗効果」を狙いました。

 皆さんにはどのように映っていたかは分かりませんが、僕としては思い通りに魅せられたんじゃないかなと思います。

 

ともあれこのように、自分の属性を理解し、それに合わせた演技を心がけると良いかと思います。

 

女の子らしさを決める要素

僕が女の子らしさを出すうえで大切にしていた要素についてお話します。

 

・表情

 

  3月に行ったなくるさんとの食事会。

 ここで僕はなくるさんから、僕の弱点を聞くことができました。

 

 「笑顔は良いんだけど、敢えて言うならそれだけ」

 「笑顔以外の顔がない」

 

 この言葉は僕が今年最も大切にしていたものです。

 

 笑顔以外の表情パーツを組み合わせることを心がけた結果、今年のミスコンの後、審査員としてなくるさんに「僕が優勝に至った一番の要因」をお聞きしたところ「表情」だと言っていただけました。

 

 魅力的な女の子というものは、コロコロ表情が変化します。

 驚き、悲しみ、興奮、怒り、その他もろもろ。

 それを動きだけでなく顔でも表現できれば、演技の幅は大きく広がるでしょう。

 

 先ほども言いましたが、今年の出場団体のみなさんはほぼすべての団体に関して「笑顔」すらありませんでした。(もちろん笑顔が見えた団体もありますが)

 僕にとって「笑顔」がようやくスタートラインでしたから、皆さんはそのスタートラインにすら立てていないという事です。

 

 まずは笑顔が魅力の基本だという事を念頭に置き、そこから演技に合わせた表情パーツを追加でダウンロードしていきましょう。 

 

・仕草

 皆さんはこの2枚の写真を見比べて、どちらが女の子っぽいと思いますか?

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  無論後者ですね。

 

  言ってしまえば皆さんは前者のような振る舞いを舞台上で見せています。

 舞台に上がった地点で演技が始まっていますから、立ち位置へ向かうまでの徒歩でも気を抜いてはいけません。その一挙一動をみんなは見ています。

 

 特に注意しなければならない点は、

 ・歩き方(腕は振らない、踵から歩かない)

 ・背筋を伸ばす

 ・脚を揃える

 この3つだと思います。

 これらを意識すれば、少なくとも男が見えることは無くなるでしょう。

 

 僕がこれに気づいたのはダンスロイドさん達のリハを見た後で、それまでダンス中だけ女の子っぽく振舞っていればいいだろうと思っていたのですが、彼らの演技を見た瞬間「ダンス以外で差を付けないと負ける」と悟り、演技中はもちろん演技以外の部分でも挙動に気を付ける意識ができました。

 

 実は前々日辺りからモデルウォーキングのレッスン動画とか漁ったりもしてました。

 

・コスチューム

 皆さんは「男の娘」というものをご存じでしょうか。

 そう、男だけど顔が可愛いからちょっと服変えるだけで女の子に見えちゃうアレです。

 

 ユニセックスとかはともかく、可愛い・かっこいいに限らず「女の子っぽい服」が存在します。

 

 また、男性女性は骨格から違いますから、男性らしい骨格を隠すことも重要です。

 僕の場合、脚が長いことは自らの長所として持っている部分ではありましたが、その脚が細すぎてむしろ少し貧相に見えるという点が弱点としてありました。

 そこで今回、スカートを短くして脚の長さはアピールしつつ、ルーズソックスを着用することでその細さを上手くごまかしたりしました。

 あとはサイズが大きめの服を着て腕が細いのもごまかしたり。

 決勝の黒ドレスはそういう意味では肩回りの露出が多く挑戦的だったと思います(肩回りは無骨さが目立つうえ肩幅が広いと男っぽさが出ます)。

 

・まとめ

 みなさんは、自分の長所を挙げろと言われてすぐに返せますか?

 僕はできます。

 「脚の長さ」「スタイル(身長)の良さ」「笑顔」「情熱」です。

 自分の長所を知っていれば、必ずそれをアピールする方法が見つかります。

 自分の可愛さを知ってる女ほど無敵なものは無いってVTuber見てて学びました。

 

 ただ衣装を着るだけでなく、内面から女の子を滲み出させましょう。

 

ミスコンにおける演出

 今年の採点基準の2台巨頭となっていたのは、今まで話していた「女装点」と、もう一つが「パフォーマンス点」。

 ミスコンの舞台部門は、可愛さだけでなくその演技の質も要求されます。ここが写真部門と大きく異なる点で、可愛いだけでは勝たせてくれません。ミスコンってなんなんやろな…

 

とにかく、舞台映えする演出を考える必要があるわけです。

映えに関しては僕よりは博麗さん達の方が圧倒的に精通していそうですが、昨年も決勝進出者より高いパフォーマンス点を獲得した僕からお話ししようと思います。

 

審査員の目線をまずは意識しよう

配点を見てください。

審査員点が8割、観客点が2割です。

 

圧倒的に審査員が付ける点数が比重が大きいです。

 

ですから、いくらお客さんにアピールをしても、審査員に見えてなければ全く意味がありません。

 

まずは女性らしさを審査員に見せることを第一に考えましょう。

 

僕は、演技中の立ち位置を観客側から見て右側に設定しました。

その理由は「審査員に表情をよく見せるため」です。

 

本来なら左側から入場してくるから、歩く距離を短く(先ほども言った通り歩き姿は女装点に直結するため、できるだけ歩きたくない)するためにも左側に立ちたいものです。

それをわざわざ右側まで歩きに行ったのは、僕の一番の武器「表情」を審査員に見せるためでした。

 

また、僕が去年相方によく言っていたのは「脚を揃える」「靴はきちんとそれらしいものを用意する」という事です。

ここまで読んだ皆さんはこれがなぜかわかると思います。

 

審査員の目線の高さは、ちょうど靴の高さです。

 

真っ先に目に入るのは靴、足です。

そこがしっかりしていれば、先入観として女性らしい姿を見せられるわけです。

 

もちろん観客の目線も意識

とは言ってもやはり観客からの投票も2割を占めるわけで。決して無視はできません。

 

観客の皆さんが見たい演技とはどのようなものなのでしょうか。

 

ちなみに僕は2年連続で観客点のトップを頂いていますから、これについては良く理解しているつもりです。

 

まずは、「女性らしさに関わらず強い演技を見せること」です。

観客の皆さんは、審査員の方々と異なり審査基準がないため、意外と直感で点数を付けてしまいがちです。多分。

 

ですから、女の子っぽさとかはともかく、「すごい」と思えばいい点を付けてくれるでしょう。

 

僕の場合は「エイリアンエイリアン」と「乙女解剖」が強さアピールのための曲目でした。

客席のみんなに訊いても割とこの2曲の印象が強かったようです。

 

あとは「オタクに見せるという事を忘れない」こと。

電通大の生徒はほぼオタク。ましてやミスコンに来る人なんて大抵オタクです。

 

ですから、アイマスボカロ東方といったつよつよコンテンツは吸収も早くオタクくん受けがいいです。

 

ただしこちらは、やりすぎると難解さを生み出してしまうので注意。

審査員さんはオタクでない場合が多いので、オタク受けを狙いすぎると審査員受けが悪くなります。

あくまで一般に広く受け入れられるネタを使いましょう。

 

 

空間を意識しよう

これは主にソロで出場する方向け。

団体出場ができるようになってから、初のソロ優勝が出たのが3年前。

そこからは去年以外がソロ優勝になってるものの、そこまでは団体での優勝ばかりだったそうです。

 

ソロが不利と言われていたのにはしっかり理由があります。

 

それは、「ステージが広すぎること」です。

 

空劇場は毎年立派なものが建てられており、あのステージは一人で立つと両脇に空間が目立ちます。

僕がとらくんにデュオを勧められて悩んだ理由がこれです。

 

2人以上で出場すれば問題ないものの、

ソロで出るとステージにスペースが開きすぎる。

 

ぽっかりと空間があることでどこか演技も寂しく見えてしまいます。

 

ダンスが立ち位置1箇所で完結していたら尚更。

 

ではダンスに動きを増やせばいいのか。

もちろんステージを広く使ったステップとかを取り入れたダンスも有効ですが、

すると必然的に女の子的お淑やかさが失われてしまいます。

 

では近年のソロ優勝者は、この「空間」をどのように克服していたのでしょうか。

 

初ソロ優勝を果たした方や、2人目のソロ優勝を為した方のステージを振り返ると、ステージ上に「オブジェクト」が存在します。

 

傘だとか椅子だとか。

 

それで空間を埋めることで、寂しさを克服しているのです。

 

それでは今年の僕はどうでしょう?

オブジェクト……無し!w

 

僕が空間をどのように潰したか、それは「光」です。

 

予選、決勝共に茶番中はスクリーンでストーリーを展開し、脇で僕が演技を行う。こうすることで、ステージから無の空間を消しました。

 

ただ、スクリーンを用いないダンス中はどうしても空間が出来てしまいました。

 

ぼくはこれを「照明」で潰したつもりです。

 

今年の劇場にも色鮮やかな電飾が取り付けられていました。

 

この電飾は、明るさを調節するスライダーや、激しく点滅させるストロボといった機能が充実しています。

 

これを上手く駆使して、視覚的に変化のない部分を極力減らすことで、空間を誤魔化すことができていたのだと思います。

 

そういう意味で、このために照明案を考えてくれたジョニーくんは、

実質僕のステージ上の空間を埋める2人目の演者の役割を果たしてくれていたのかもしれません。

 

 

ド派手な演出で心を打ち抜け!

今年のミスコンが顕著にそうでしたが、演技のレベルがどんどん上がっています。

もはやダンスを踊るだけで優勝するのは不可能でしょう。ダンスだけで決勝に行ったたかはられんとかいう団体もあります。

 

ここ数年の優勝者の演技には、何かしら目新しい演出が仕組まれています。

 

例えば僕の今年の決勝は、「映像とダンスの融合」や「衣装チェンジ」を演出として盛り込みました。

 

映像に関しては、ふとTwitterを眺めていた時にみのもくんの映像作品がTLに流れて来て「これと一緒に踊ったらめっちゃきれいじゃね?」とピンと来たのが始まりです。

彼の作品群は本当に綺麗で、学内で知り得る中では最もすごい作品を作っているんじゃないかなと思います。

 

そこから唐突にDMを飛ばし、依頼をさせて頂きました。

知らない人からいきなり映像作ってくれって連絡くるって普通に恐怖だよな。よく引き受けてくれました本当に。感謝…

 

どんどん新しい取り組みをしてくれる団体が増えているので、あと数年後には空中で演技し始めるんじゃないかなと思ってます。

とにかく、何か特別な演出を入れていかないと目立つには難しいかもしれません。

 

逆にこれは気を遣わなくてよし

この辺りは採点の対象に(恐らく)なっていないので、無理に気を遣う必要はありません。

 

 

・声

 演者の声は恐らく採点対象になっていません。これは僕の中ではよくわからなかったのですが、腑に落ちる意見を見つけたので紹介させて頂きます。 

キャラクターの声、というのはミスコンでは採点項目にはなりにくいです。なぜなら、女っぽい声に加点するならば、知り合いの女子にセリフを頼むのが最強だからです。

ミスコンについて_1.自分語り編 - migikiki-phkのブログ

 最近のミスコンにおける音声は、ボイスチェンジを通した声、あるいは音声合成ソフトによる読み上げが一般的です。

それらの演技の採点結果を見ても激しい加点や減点は見られないため、科学の力に頼ったからと言って女装点を引かれることはないようです。

 

ただ、明らかに女性らしくない声でしゃべったりすれば演技全体としての女性らしさは損なわれますし、逆に女声がその場で出せるのならば女性らしい印象が加えられることは間違いないでしょう。

 

・顔

僕は顎が長いです。割と。

なので写真とか見ると割とゴツいです。僕が写真部門出ないのはそれが理由です。

顔だけじゃ他の人たちに勝ち目がないんですよ。

 

しかし舞台部門は常に演者が右往左往しているため、顔の良さが印象を際立てる、という事はないと思います。

女性らしい顔ではなくても、表情や仕草が女性らしければ評価してもらえます。

 

 

最後に

最後にって名前ですが記事自体はまだまだ続きます。

まとめ的な。

 

まず、ミスコン説明会で毎年絶対に「採点法」について話があると思います。

そこで明文化されていることを絶対におさえてください。何が採点に入り何が入らないかをすべて明らかにしましょう。分からない場合は委員の人に質問攻めで。

 

そして考え得る全ての要素を女性らしくし、弱点を無くし長所を生かしましょう。

 

とは言ったものの、人には人の勝ち方があります(Twitterで議論されてるのでここ書き足してます)。

 

自分の「好き」を表現できるのがミスコンという場所なので、自分が思う最高の演技をするのが1番の必勝法なのではないでしょうか。

 

この記事を見て、「自分にはこれは無理だ」とか思ったあなたも、この記事を参考にするのをやめて自分の演技を作りましょう。

 

ミスコンに最適解はありません。

というか、全てが最適解です。

 

自分の思うままに「好き」を表現し、観客やライバルと共有できる最高の場所がこのミスコンです。

 

 

次のミスはあなたです。

 

おまけ(本題)・僕の今年の演技の詳細

 

コンセプト

ダンスで魅せつつ可愛さを前面に出した後、エチさとイケ女さでぶん殴る

 

台本構成(出案:なくるさん)

主人公がゲーセンでゲームする(提案を頂いたときは僕の好きなぷよぷよだった)

ダンスエボリューションを見つける

それを見ていたPがアイドルにスカウトする

ステージデビュー!

 

全体的に意識した点

・審査員に最も伝えたいことを伝える

・観客と一緒に盛り上がれる

・ステージ上にいる時は常に女性らしくある

・表情を使い分ける

 

予選「ダンスエボリューション

主人公の名前は結城優希(ユウキユウキ)です。あんな格好してるけど大学生。アイドルを目指していたがゆえに1年留年しています。

 

演技に関しては特になし。テトリス中に使う予定だったコントローラを家に忘れました。

劇中に登場する音ゲー、リザルトはダンエボのものだが、選曲画面は弐寺、BGMはチュウニズムでした。

 

・一曲目 スイートマジック

 音はホロライブの夏色まつりちゃん・紫咲シオンちゃんの歌ってみたを使用。

 二人のキュートな歌声に合うように動きをオーバーめに取りました。

 特に前奏での腰の動き、曲全体で足を開いた状態から揃える場面が多いことを意識して踊りました。

 表情に関しては基本ずっと笑顔。「隠し味何にしよう」では疑問顔、「そんなの絶対ヤダ」では少し不満げな表情になるように。

 ラストの回転の後に着地するところは曲の締めなので多少オーバーに内股しました。

 

・二曲目 エイリアンエイリアン

 音はにじさんじの家長むぎちゃん。イケヴォでした。

 ダンスはかなり激しくコミカルに。だけど激しくなりすぎて女が消えないように。

 表情はかなりコロコロ変えていました。やはりコミカルさを前面に出したかった。

 ガニ股になる場面や動きが早い所が多かったが、足は意地でも揃えたりストップモーションを綺麗に取ることで男っぽさが出すぎないように。

 ちなみに一緒に練習していたたかはられんはこの曲が一番お気に入りだったようです。

 

決勝「形而境界のタマホーム」

 途中で登場する謎の男はアイドル事務所「708プロダクション」(ナオヤプロ)のプロデューサーで、実は時間軸的には予選の時から優希のことに目を付けていました。

 

 こちらは着替えを行うために僕自身が降壇するシーンがあったので、セリフに字幕を付けることで情報量の嵩増しを。テキストボックスはFGOの物でした。

 かつ着替えの時間を確保するため、2~3曲目の間に2分ほど会話パートを入れ込みました。裏で必死に着替えました。

 

 なくるさんからの提案ではこの決勝のアイドルデビューまでの部分が予選としての提案だったのですが、僕はここを僕自身と重ねることで決勝向けのエモチックな台本に仕上げました。

 

2年くらいアイドルを目指して練習していた→ミスコンで優勝するため頑張っていた去年一昨年の自分

アイドルは可愛いものだって思い込んで→クール系の曲では勝てないと思ってみくにゃんの曲とか練習してた2年目の春夏の自分

新しい自分を見つけることができた→去年の敗北にも拘わらず、観客点でみんなからの応援があったことを知る

誰よりも輝ける→映像を駆使したほかにない演技(実際には博麗さんと丸被りしてた)

 

等々。エモいという声を多くいただいてこれと同じ人生を歩んでいる私も感無量でございます。

 

・一曲目 Orange Sapphire

 音はにじさんじのユニット”Twinkle”より。尊様…

 実は11月入ってから練習して数十分で完成させた伝説の曲。 

 あまりにも可愛い過ぎ自分には似合わないと思ったが、身長体重がほぼ同じなきらりちゃんがいたことを思い出して練習を開始。

 終始笑顔が光る俺にぴったりな曲でした。とにかくずっと笑顔を維持。

 Aメロの振りは顎が上がってアホっぽくなるのを必死で押さえてました。

 姿勢が悪いと目立つ曲だったので、背筋を伸ばすことに一番気を遣った曲。

 この曲は本番直前での照明変更が大量だったので委員の方に迷惑かけました。

 

・二曲目 Tulip

 音はにじさんじのカザギバラクレア。ゴミカスーーー!!!!!

 去年から練習してたから、動きや表情に一番気を遣ってみた曲。

 正直一番よく踊れてたし、めちゃくちゃにエロくできたと自己評価してる。元がいいからね。

 腰の動きをめちゃくちゃくねらせることを第一に。超オーバーにくねらせました。スカートがいい味出してくれた。

 表情は基本挑発的に。動きのない所ではウインクしたりして暇なところがないように(審査員にはウインクは気づいてもらえてなかった)。目線を大事にしました。

 あとこの曲も足を揃える場面が多かったので気を遣いました。

 

・三曲目 乙女解剖

 音は再びホロライブの紫咲シオンちゃんでした。高音がいい。

 今回の曲目の中でダントツに難しかった曲。

 映像でごまかしてる部分が多いですが、映像が無かったらボロボロに見えたと思います。

 照明案のジョニーくんに、2種類あった振り付けを選んでもらったのですが、「サビ前のキックがめっちゃ似合いそう」という理由でこちらが選ばれました。どうでした?

 この曲は妖艶さを前面に出したかったため、動きは他に比べて俊敏に。かつストップをしっかりかけるように。

 またステップが複雑だったのでしっかりリズムを刻めるように意識。

 表情も常に怪しげになるように意識しつつ、ところどころでは笑顔を見せて不思議さをアピール。

 映像に合わせて踊る都合上ステージの後方にしか立てず、照明が当たりづらいという心配があったものの、映像のクオリティの高さにすべてを助けられました。

 

本番前日に身に付けた、「モデルウォーキングの基本」

・胸は張らない。肩を引いて腕をストンと落とすことで、首を長く見せる

・脚は絶対に踵からついてはいけない。ヒールじゃなければつま先と踵が同時に着く

・地に足がついている間は曲げないように

・重心が平行移動するように

・脚は一直線に出す。一本の線を歩くように

・腕は絶対に前には振らない。後ろに引くのを意識し、振子の原理で自然に前へ

 

 

とまあ僕が本番に意識していたのはこれくらいです。

参考になればと。

 

その他何か演技やダンスについて聞きたいことがあれば僕にどんどん聞いてください。